米軍機部品落下から1ヵ月 被害園の父母会、署名5万筆集める


この記事を書いた人 Avatar photo 島袋 貞治
署名活動について話し合う緑ヶ丘保育園父母会の宮城智子会長(中央)ら=5日、沖縄県宜野湾市野嵩の同園

 【宜野湾】沖縄県宜野湾市の緑ヶ丘保育園に米軍機の部品が落下した問題から1カ月がたち、父母会が集めた署名は5日現在で5万249筆に上った。署名は全都道府県からで、海外からもあった。同園に激励の手紙などは600通以上寄せられた。一方で1カ月の間、不安やストレスで不眠や体調不良に悩まされる保護者もいた。

 保護者らは仕事の合間を縫って連日夕方に集まり、署名を集計したり、今後の方針を話し合ったりしている。年末年始も自宅に持ち帰って集計を続けた。

 父母会は園上空の米軍機飛行禁止を求める嘆願書を翁長雄志知事や中嶋浩一郎沖縄防衛局長、川田司沖縄担当大使らに送った。1月末まで署名を続け、東京を訪れて関係省庁に抗議・要請したい考えだ。

 宮城智子父母会長は「素人の母親たちが中心で何も分からなかったが、支えてくれる人や署名に賛同してくれる方に支えられてきた」と感謝し「上を飛ばないでほしいというシンプルなお願いが簡単には通らないことも分かった。でも多くの方々に沖縄の現状を知ってもらいたい」と語った。