官民で泡盛輸出促進 国や沖縄県、酒造組合が今月会合


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 政府は泡盛の海外展開促進に向けた官民連携プロジェクトを月内に発足させる。政権で農林水産物の輸出振興などを担当する宮腰光寛首相補佐官を中心に、内閣府や外務省、沖縄県、県酒造組合などが参加し、初会合を1月下旬に那覇市内で開く。泡盛に特化した官民による取り組みとしては初めてで、出荷量が低迷する泡盛の振興につなげる。

 県酒造組合のまとめによると、泡盛の出荷量は2004年(約2万8千キロリットル)をピークに減少に歯止めがかからず、16年は約1万9千キロリットルにまで落ち込んだ。出荷先は多くが県内で、海外への輸出は全体の0・2~0・3%にとどまる。

 国内消費が伸び悩む中で海外に活路を見いだす動きが出始めている。プロジェクトでは2月にシンガポールでイベントを予定しているほか、魅力を高める宣伝方法などを検討する。

 泡盛の海外展開に関しては、内閣府の2018年度沖縄関係予算案に海外展開に取り組む酒造所を支援する事業費3300万円が計上されている。