米軍普天間飛行場(沖縄県宜野湾市)の名護市辺野古への移設問題を最大の争点とする名護市長選は4日、投開票される。無所属現職の稲嶺進氏(72)=社民、共産、社大、自由、民進推薦、立民支持=と無所属新人の渡具知武豊氏(56)=自民、公明、維新推薦=が横一線の激戦を繰り広げている。
選挙戦終盤の「三日攻防」の中日となる2日も両陣営は早朝から市内を回り、手ぶりやスポット演説を繰り返して浮動票獲得や無党派層の取り込みに向けて、最後の追い込みをかけた。
両陣営の運動員らは早朝からビラ配りや街頭での手ぶりに繰り出し、集票活動に全力を挙げた。
稲嶺氏は中心市街地や市屋部地域などで遊説。地域懇談会にも参加した。名護十字路での演説会では「基地による一時的な発展、振興でなく、自分たちでつくる持続する経済を勝ちとるために絶対に勝とう」と訴えた。小池晃共産党書記局長や野党国会議員、翁長雄志知事らも登壇した。
渡具知氏は午前中は街頭演説を、午後には企業回りを行った。市大南での街頭演説では「自ら政府、東京に足を運び、市民の生活を豊かにするためにあらゆる予算を獲得して、市民のために使う」と強調した。自民党の橋本聖子参院議員会長や島尻安伊子元沖縄担当相らも名護入りした。
1月29日から始まった期日前投票は2日までの5日間で、有権者の約35%に当たる1万7269人に達した。すでに前回の期日前投票の総計(1万5835人)を上回っている。
3日の選挙戦最終日は稲嶺陣営が午後5時半から大北5丁目交差点で必勝大集会を、渡具知陣営が午後5時から名護十字路で打ち上げ式を開く。