【アメリカ】月1集会で親睦深め サクラメント県人会、来年創立40年


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定例会やピクニックなどで親睦を深めているサクラメント県人会の富士子ダンドイ会長(後列左から4人目)らメンバー=1月、米カリフォルニア州

 サンフランシスコから北東約130キロに位置するカリフォルニア州の州都、サクラメント。170年前はゴールドラッシュに沸き繁栄した。肥沃(ひよく)な土地に恵まれ、農作物の取引が盛んな一方、半導体や電子機器産業による発展も目覚ましい町だ。そんな州都を拠点に活動するのが、サクラメント県人会。現会長の富士子ダンドイさんの自宅に県出身者が頻繁に集まったのがきっかけで、1979年に県人会を立ち上げた。

 発足当時は16人だった会員も、今では約100人まで増え、来年は創立40周年を迎える。月1回の集会で会員同士の親睦を図り、新年会や敬老会、ピクニック、社会見学のバスツアーも行う。ウチナーンチュの相互扶助を目的とする同県人会の活動は県系人らの心の拠(よ)り所となっている。ロサンゼルスから講師を招き、琉舞やエイサーなどの芸を磨く。琉球芸能を各地で披露し、沖縄アピールにも一役買っている。

 筆者が取材に訪れた日も、ダンドイ会長宅に12人が集まり、持ち寄りの品に舌鼓を打ちながらユンタクが弾んだ。

 集まったメンバーが「サクラメント沖縄県人会会歌」と「守礼の民」の2曲を合唱した。県人会会歌は敏子クーンさんが選曲作詞をした。歌詞の1番には「時を忘れ集うは真の友ありて知恵をあわし、心一つ築けいついつまでも」とある。3番は「四季のような人生、共に分かち歩み、手を貸そうよ、愛をあげよう、信じる未来の灯り」とあり、ユイマールと肝グクルを歌った内容になっている。

 「守礼の民」は上原松美さんが作詞し、花城民子さんが選曲した。歌詞には「生みの国育ての国、気候風土は違えども、互いに手を取り助け合い、行きて行こうよ、輝け未来守礼の民」とある。

 2018年の役員は会長が富士子ダンドイさん(南城市出身、旧姓・宜保)、副会長兼書記が房子クボさん(慶良間出身、旧姓・普天間)、副会長兼会計が晴美ドゥーシャルムさん(那覇市出身、旧姓・比嘉)となっている。
(鈴木多美子通信員)