チョコ作りは豆から 沖縄・大宜味村、カカオ栽培の川合さん指導


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練り上げられた100%チョコレート生地を味わう参加者=10日、大宜味村田嘉里集落センター

 【大宜味】沖縄県大宜味村田嘉里集落センターでこのほど、「カカオ豆からチョコレートを作る体験会」が行われた。昨年から同区でカカオ栽培に取り組むローカルランドスケープ代表の川合径さん(40)が主催した。

 栽培中のカカオはまだ収穫できないため、ベトナム産の豆を使用した。参加者は、焙煎(ばいせん)したカカオ豆の皮むきから始まり、すりつぶしたチョコレート生地の練り上げ、テンパリング(温度調節)、成形までの本格的なチョコレート作りの一連の過程に取り組んだ。

 トッピングには、カラキ(沖縄シナモン)やシークヮーサーパウダーなど地元の食材を使用。完成したオリジナルのチョコレートに歓声が上がった。

 名護市から参加した白水綾乃さん(23)は「チョコ作りの過程を初めて知り感動した。チョコ好きな人たちとも交流ができうれしい」と満足した様子だった。

 東京でチョコレート製造会社を設立し、沖縄のカカオに着目した川合さんは「沖縄には魅力ある食材が豊富。その食材とチョコレートを組み合わせ、地域産業に貢献したい」と語った。(安里郁江通信員)