【名護】ザトウクジラの親子2頭が11、12の両日、大浦湾を遊泳しているのが確認された。13日には姿が確認されなかったことから、外洋に旅立ったとみられる。親子は海面に背中を出したり、ブリーチングをしたりするなどして、元気な姿を見せた。目撃者は「まさかクジラを大浦湾で見ることができるとは思ってもみなかった」と珍しい出来事に驚いていた。
大浦湾でグラスボートの船長を務める西原瑠夏(るか)さん(36)は11日午前にクジラの親子が大浦湾を泳いでいる姿を確認した。安部の海岸から沖合500メートルの場所で、クジラが海中から海上へ体を持ち上げ、倒れる勢いで水しぶきを上げる「ブリーチング」をしていた。
西原さんは「親子の姿をもう少し見ていたいという気持ちもあるが、無事に旅立ってくれてうれしい」と話した。
長年にわたって大浦湾で水中カメラで写真を撮り続けている「ダイビングチームすなっくスナフキン」の西平伸代表(60)は「初めて大浦湾でクジラを見た。また、大浦湾で再会したい」と話した。