くらし

[ココロ・カラダ不思議つながり]50 セックスで妊娠しないためには?

Q.セックスで妊娠しないためには?

 


 今日の質問は、
外出しでも妊娠しますか? 避妊に失敗したとき、妊娠しないようにする薬についても教えてください

 です。中学3年生からです。


A.妊娠や病気のこと、話し合って

 


 外出しは正式には、膣外射精と呼びます。ペニスを膣に入れてピストン運動をし、射精する直前に膣から出して膣の外(女性の身体の外)に射精することです。

 ペニスは本格的な射精の前、カウパー腺液という透明な体液が出ます。アルカリ性のネバっとした体液で酸性に弱い精子を守ったり、粘膜を守る働きがあります。先走り液やガマン汁とも呼ばれるカウパー腺液の中にも精子はいるし、性感染症(性行為で感染する病気)の病原体もいます。そのため、コンドームはぼっ起したらすぐに着けることが大切です。

 ということで、外出しでも妊娠することがあるし、病気が感染することもあります。付き合っている関係でもコンドームをしないセックスはデートDVになるし、性的な暴力です。

 コンドームは避妊や性感染症予防に役立ちますが、薄いゴムでできているため、破れる・裂ける・外れるなど約15%の失敗があります。正しい使い方を練習することで失敗は減らせますが、0%にはできません。それでコンドームを使うことをSafer Sex(より安全なセックス)と呼びます。



 コンドームの失敗や性暴力にあったとき、72時間以内に飲むと妊娠の確率を下げられる薬(緊急避妊用ピル)があります。飲むと身体に負担がかかる人、副作用が強くでる人もいるので必ず、病院で診察を受けてから飲みます。近隣の病院が処方しているか、未成年の場合は保護者の許可が必要か、電話で問い合わせて確かめておきましょう。

 カップルで病気や妊娠のこと、誰に相談してどの病院に行くか、必要なお金はいくらで二人でどう負担するか、具体的に調べて話し合っておくのは大切です。セックスをして良い資格とは、そこまできちんと準備できることだと私は思っています。



徳永桂子(とくなが・けいこ) 思春期保健相談士。

 心が生きると書く「性」、心が生きて交わる・お互いの心を生かして交わると書く「性交」の漢字の通り、子どもたちがありのままの自分を肯定できるように。豊かなパートナーシップを築けるように。みんなで明るく肯定的に性について語れたらいいなと思って活動中。

 新報小中学生新聞に「ココロ・カラダ不思議つながり」を連載中。著書に「からだノート~中学生の相談箱」(単著)「LGBTなんでも聞いてみよう~中・高生が知りたいホントのところ」(共著)など。