校歌探訪 竹富町立白浜小学校


この記事を書いた人 Avatar photo 瀬底 正志郎

 竹富町・西表島の東西を結ぶ県道215号の西の突き当たりにある竹富町立白浜小学校は、外離島と内離島に囲まれた穏やかな内海を望み、緑深い山がすぐそばにそびえる静けさと豊かな自然に包まれた学校だ。1937年に炭鉱業を経営していた3社による私立白浜尋常小学校の創立を歴史の始まりとしている。その後、校名や所在地を変えながら、56年に白浜小学校として独立認可された。現在の校歌が制定されたのは同年7月で、当時の校長が作詞・作曲した。それまでの旧校歌では「出船 入船にぎやかに」と炭鉱業が盛んだった地域の歴史をうかがわせる。
 現在の校歌では、冒頭で「山うるわしく 水きよく」(1番)と豊かな自然を歌う。「黄金の波のよるところ」(2番)では、内海に夕日が沈む様子を描き、島の西にそびえる地理的環境を表す。また3番では「高き理想の 若わしだ」と、校舎の周りを勇壮に飛ぶカンムリワシの姿に子どもたちを重ねて、児童の成長を願う。作詞・作曲 亀川安兵衛