社会

「娘思い 供養の日々」 米軍属暴行殺人から2年、遺族いまだ心の傷癒えず

殺害事件から2年を前にした遺棄現場。犠牲となった女性を悼む沖縄県民の献花が今も絶えない=26日午後、恩納村

 沖縄県沖縄本島中部の女性会社員が殺害された米軍属女性暴行殺人事件の発生から2年を迎える28日を前に女性の遺族は26日、代理人弁護士を通じて「今も娘を思いながら手を合わせ供養している日々です」と現在の心境をつづった文書を発表した。元軍属の被告(34)は一審判決で無期懲役の判決が言い渡されたが控訴しており、控訴審は6~7月にも福岡高裁那覇支部で開かれる見通し。遺族らの心の傷はいまだに癒えないままだ。


 遺族側は今年3月、日米地位協定に基づき、日米両政府に損害賠償として補償を求める請求書を沖縄防衛局に提出している。しかし、米側は被告が米軍の直接雇用ではなかったことを理由に支払いを拒否している。

 一審判決によると、被告は2016年4月、うるま市内をウオーキングしていた女性の頭部を殺意を持って棒で殴った上、両手で首を絞めたり、首付近をナイフで数回突き刺したりした。女性の遺体は、恩納村安富祖の山中に遺棄された。乱暴目的で犯行に及んだが未遂に終わり、一連の暴行で女性を死亡させたとして殺人や強姦致死などの罪に問われている。

 被告は公判前、米軍準機関紙「星条旗」で殺意を否認した上で「詳しくは裁判で話す」などと表明していた。だが一審の那覇地裁では黙秘権を行使し、供述を拒否していた。