【アメリカ】DC沖縄会が35周年 多彩な演目で祝う


この記事を書いた人 Avatar photo 琉球新報社
華麗に舞うエイサーで観客を魅了する参加者=21日、米バージニア州アレキサンドリア

 1983年にジェッシー・庄寛・島さん宅に27人のウチナーンチュが集まり、米国でワシントンDC沖縄会が発足してから35年となった。現在ではワシントン近郊の県人や沖縄好きの人ら200人以上の会員を抱えるまでとなった沖縄会。21日、35周年を記念する祝賀会がバージニア州アレキサンドリアの中学校で盛大に開かれた。

 安里逸子会長は祝賀会のテーマに「イチャリバチョーデー」を掲げ、「35年に新たな一歩を踏み出し、皆で沖縄会を育てていこう」と力強くあいさつし、会の発展を誓った。会場には他州からのゲストも含め400人が駆け付け、にぎわった。

 祝賀会では、沖縄会の創立者としてこれまで会に尽力した会員らに感謝状が贈呈された。85歳と73歳の会員には生年祝いが贈られた。若者を対象にした35周年記念特別奨学金と2017年奨学金が2人に授与され、会で紹介された。

 ステージでは35周年を祝う余興が展開された。「かぎやで風」で幕開け。バージニア州の州都リッチモンド市から駆け付けた和太鼓グループがアレンジした「エイサー」と「屋台囃子」などを披露し、会を盛り上げた。沖縄から参加した玉城流翔節会と玉城流継翔会の師範の4人が「獅子舞い」や「鳩間節」などを舞い、華を添えた。師範4人は、沖縄会から感謝状が贈られた。

 歌喜劇や子供らによる踊り、唄三線、箏曲演奏、空手なども次々と披露された。最後は沖縄会エイサーグループが力強く演舞し、恒例のカチャーシーで祝賀会は盛会のうちに幕を閉じた。(鈴木多美子通信員)

ワシントンDC沖縄会の創立35周年記念祝賀会で勇壮な空手演武を披露する参加者
ワシントンDC沖縄会創立35周年記念祝賀会に参加する県人会メンバーら