ネット攻撃もラフプレー モバイルプリンスの知っとくto得トーク[59]


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モバイルプリンス

 

6日に開催された大学生のアメリカンフットボールの試合での危険な行い、いわゆる「ラフプレー」が問題になっている。

ぶつかり合って戦う、激しいスポーツのアメフトで、無防備な選手に全力でタックルする動画がネット上で拡散され、問題が広がったんだ。

タックルをされた選手は全治3週間のケガを負い、タックルをした選手も試合への出場禁止処分となった。

 

動画を見ましたが、すごいタックルでしたね。
 

モバイルプリンス

 

17日時点では、関東学生アメリカンフットボール連盟が大学連盟などの協力を得て、関係者へ調査をしているんだ。

アメフトに限らず他のスポーツでもこうしたラフプレーが発生しないように改善してほしい。

このプレーがネットで拡散されると、今回も選手個人への誹謗中傷(ひぼうちゅうしょう)が始まった。

 

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顔写真と本名がネット上にさらされ、悪口が多く書かれていた。顔写真を基に「こいつは外国人じゃないか」と無理やり外国人差別へと結びつける人もいた。

このように、相手に少しでも落ち度があると好き勝手に文句をいう風潮がネット、特にSNSにはあるんだ。

 

同じようなことは前にもありましたよね?
 

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昨年にも甲子園で打者が一塁手をわざと蹴ったのではないかというラフプレー疑惑をめぐり、高校生がネット上で個人攻撃をされることがあった。

野球の世界大会では、観客の少年がボールに手を伸ばしキャッチしたことでホームランが2塁打になりネットで攻撃されていた。

ネット上には「こいつはたたいてもいい」という理由があれば、どこまでもたたき、人を傷つけて追い込む人たちがいる。

だけどこれは私刑であり、リンチなんだ。プレーの内容を見て、処分を決めるのは私たちではないんだよ。

 


イラスト・小谷茶(コタニティー)

本当、ひどいですね。
 

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ラフプレーに激しく怒る人は正義感が強い人たちなのでしょう。

なら、その正義感を自分自身にも向け、人を攻撃するのはやめた方がいい。

個人への誹謗中傷がラフプレーなのだから。

 

【プロフィル】

 モバイルプリンス / 島袋コウ 沖縄を中心に、ライター・講師・ラジオパーソナリティーとして活動中。特定メーカーにとらわれることなく、スマートフォンやデジタルガジェットを愛用する。親しみやすいキャラクターと分かりやすい説明で、幅広い世代へと情報を伝える。

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