禰保さん、将棋全国優勝 沖縄県勢初、全国支部名人戦


社会
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禰保拓也さん

 「第47回全国支部将棋対抗戦・名人戦」(日本将棋連盟主催)の名人戦が19日、東京都渋谷区の将棋会館で開かれ、同連盟沖縄支部代表の禰保(ねほ)拓也さん(36)=うるま市=が初優勝を果たした。県勢が同大会で優勝するのは初めて。

 大会は「東西決戦」と呼ばれ、西地区と東地区の大会を勝ち上がった名人が対決する。

 禰保さんは4月の西地区大会で優勝し、同地区代表として出場した。

 対局では激しい攻防戦が約3時間続いた。守備に重きを置く相手に、禰保さんは攻守のバランスを重視した作戦をとった。

 「集中力を切らさず、終盤の相手のミスを見逃さなかったことが勝因」と禰保さん。今回の優勝に「まだ実感が湧かない。厳しい対局が終わった、というのが正直なところ」と語った。

 本大会前は、良い結果が残せない日々が続いたという。「まずい内容が続き、反省した」と対戦相手の棋譜を読み込み、戦い方を研究した。

 内容には「70~80点くらい」と厳しめの採点。しかし「接戦が続いたが、自分の納得のいく良い将棋ができた」と振り返り、「今後も大会が続く。全力を尽くしたい」と力を込めた。