ハイビスカスで町おこし 嘉手納町民有志が「広める会」 商品開発にも意欲


この記事を書いた人 大森 茂夫
ハイビスカスを広める会の総会に参加したメンバー=4月29日、嘉手納町水釜(島袋皎さん提供)

 【嘉手納】沖縄県嘉手納町の町花であるハイビスカスを、もっと町内に咲かせようと、町民有志でつくる「町ハイビスカスを広める会」が、さまざまな活動を予定している。11月には会として初めてハイビスカスのイベントを計画しているほか、ハイビスカスを使ったスイーツや化粧品などの開発にも取り組みたい考えだ。

 同会は昨年11月に「町ハイビスカス同好会」として結成。今年4月29日の総会で現在の名称に変更した。会員同士で挿し木や添え木など技術を共有したり、町内のイベントで展示したり、町花であるハイビスカスを通じ、町を盛り上げる取り組みを続けている。

 会員は町民18人。町花のハイビスカスが町に少ないことを憂慮した有志で発足させた。会長は、ハイビスカスの交配や繁殖が盛んな岐阜県出身で、ハイビスカスの栽培に詳しい島袋皎(あきら)さん(78)。

 島袋さんは10年前、町出身の妻の千代さん(77)の里帰りで沖縄を訪れた時に、ハイビスカスに魅了され、2015年に移り住んだ後は、自宅でさまざまな大きさや色のハイビスカスを育てている。

 同会の喜本てつ子事務局長は「多様性を楽しめるところがハイビスカスの魅力だ。ハイビスカスで町を明るくしていきたい」と意気込む。

 島袋さんも「育て方が分からない人には教えて、町民の家庭に少しずつ広めていきたい」と語り、ハイビスカスでにぎわう町づくりに意欲を見せた。