沖縄県内サッカーキャンプ 経済効果は20・4億 おきぎん研調査 「来年も期待大」


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 おきぎん経済研究所は28日、2018年1月から3月にかけて沖縄県内で開催されたサッカーチームのキャンプによる経済波及効果について、約20億4700万円だったと発表した。雇用誘発効果は194人程度と見積もっている。

 18年はJリーグ17チームがキャンプを張るなど、国内外合計で過去最多の24チームがキャンプをした。選手とスタッフは合計1062人、観客数は8万4380人で、そのうち県外国外からの観客数は1万126人と推計されている。

 波及効果の内訳として、直接効果が選手とスタッフによるキャンプ経費やその他消費の3億600万円、観客とマスコミの宿泊費や飲食費などの消費が7億6700万円、施設費などが9千万円の合計11億6300万円とした。1次間接波及効果が4億8千万円、2次間接波及効果が4億400万円だった。

 同研究所は、ことし読谷村でキャンプしたヴィッセル神戸にスペインの世界的スター、アンドレス・イニエスタ選手の加入が決まったことなどから「来年はさらに期待できるのではないか」と話した。

 県スポーツ振興課の資料によると、経済効果は15年度に過去最高の約37億5300万円となり、16年度は約12億5800万円だった。