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墜落事故、忘れないで 宮森630会 当時の児童、教師講話 語り継ぐ大切さ確認

「今でも、遺族やけがをした児童について考える」と語る新里律子さん=3日、うるま市の石川保健相談センター

 【うるま】1959年に起きた石川・宮森小学校米軍ジェット機墜落事故を語り継ぐ「石川・宮森630会」(久高政治会長)は3日、うるま市の石川保健相談センターで、当時の児童や教師4人による講話を行った。「地獄絵図そのものだった」など事故の様子を語り、「話していかなければ事故が忘れられてしまう」と、事故の記憶が風化することに危機感も聞かれた。

 宮森630会は、事故から60年となる2019年に向け、1日から「平和メッセージ」と題し短歌や俳句、琉歌などの文学作品の募集を始めている。この日の講話は作品募集に向けて開催された。

 事故当時、2年生だった島袋力夫さん(66)は「事故現場には子どもを探し泣き叫ぶ親が殺到していた。地獄絵図そのもので、今でも鮮明に覚えている」と振り返った。

 6人の犠牲者が出た教室にいた仲間司さん(66)は、事故で全治約2週間のやけどを右腕に負い、米軍のヘリコプターで病院に搬送された。仲間さんは「医師になったが、その後、医療用ヘリに乗ることがなかなかできなかった。PTSD(心的外傷後ストレス障害)だったのかもしれない」と振り返った。

 当時5年生で事故を経験した佐次田満さん(70)は「宮森小学校出身で、仲がいい友達同士でも事故の話題は避けていた」と話した上で、「これからは話していかないと、事故のことが忘れ去られてしまう」と危機感を口にした。

 4年1組の担任をしていた新里律子さん(87)は「残された家族はどうしているか、けがをした児童たちはどうしているかいつも考えている」と、現在も常に事故が頭にあるとした。

 平和メッセージ作品の応募締め切りはは7月31日(当日消印有効)。問い合わせは石川・宮森630会(電話)090(8293)8615。