小遣いコツコツ6000円寄付 小5男児2人、琉大同窓会に


この記事を書いた人 Avatar photo 琉球新報社
幸喜徳子会長(右)に寄付金を贈呈する岸本侑真君(中央)と岸本怜大君=10日、西原町の琉球大学同窓会

 沖縄県浦添市立浦添小学校5年の岸本怜大君(10)と那覇市立高良小学校5年の岸本侑真君(11)が10日、西原町の琉球大学同窓会(幸喜徳子会長)を訪れ、これまでコツコツと貯めてきた小遣いからそれぞれ3000円を寄付した。

 2人はいとこ同士で、琉球大同窓会名誉顧問の岸本正之さん(84)を大叔父に持つ。大学の発展に期待を込め2017年に「琉球大学岸本基金」を立ち上げた正之さんの精神に感銘を受け、「自分たちも」と思い立ったという。

 将来の夢は医者という侑真君は「いつかは自分も大学へ進学したい。少しでも貢献できればうれしい」と笑顔を見せた。怜大君は正之さんを尊敬していると言い、自身も「今後できる限り寄付を続けていきたい」と語った。

 幸喜会長は「限られたお小遣いの中から寄付してくれたその気持ちが、とてもうれしい」と述べ、寄付金を人材育成に活用する意向を示した。

 正之さんは同大の5期生で米ロサンゼルス在住。岸本基金は現在積み増し中で最終的に約7億円となる見込み。運用益を毎年琉大に寄付している。