社会

詐欺容疑で元町職員逮捕 久米島、架空報告書で700万円着服

車両に乗り込む容疑者と捜査員ら=13日午前、沖縄県那覇市

 架空のサトウキビ病害虫防除事業を実施したとする報告書を作成し、沖縄県久米島町から約700万円をだまし取ったとして、沖縄県警那覇署と県警捜査第2課は13日、元同町役場職員で現在派遣社員の23歳男を詐欺容疑で逮捕した。男は「間違いありません」と容疑を認めているという。久米島町は容疑者が約3千万円を横領したとして、業務上横領や虚偽公文書作成・同行使などの疑いで告訴していた。

 県警は容疑者が手口を使い分けて公金を着服していたとみて捜査を進めている。逮捕容疑は、2016年5月中旬と7月上旬、久米島町役場で架空の病害虫防除事業を実施したなどとする報告書を作成し、町の一般会計予算から合計約700万円をだまし取った疑い。

 町関係者や捜査関係者によると、容疑者は15年4月から町産業振興課で勤務し、久米島さとうきび振興協議会の業務を担当していた。17年中の決算監査で伝票の欠落や不備などが発覚。不正な支出は複数件あり、一般会計予算とさとうきび振興協議会予算から、合計で約3千万円が着服されていた。横領の発覚で昨年8月、懲戒免職の処分を受けていた。

 那覇市首里の容疑者の自宅アパートには13日午前8時ごろ、捜査員が訪れ、家宅捜索を実施した。同10時56分ごろ、容疑者は捜査車両に乗り込み、那覇署へと向かった。