那覇空港駐車場を拡大 混雑解消や利便性向上へ 国内線ビル、来年度着工


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 国土交通省は28日、那覇空港国内線ターミナルビルに新たな立体駐車場を整備し、ビル前の乗降場所の配置を見直すと発表した。立体駐車場が新しく完成すると、収容できる車両台数は現在の2472台から4200台と1・7倍に増加する見通し。駐車場の整備と乗降場所の配置見直しを進めることで、那覇空港構内道路の混雑解消や利便性向上を目指す。

 計画では南側バスプールに新たな立体駐車場を建設し、隣接する3階建ての立体駐車場「P2」の機能を拡充する。2019年度から工事に着手し、22年度までに完成する予定となっている。整備する駐車場は1階部分をバスプールとして活用し、2~8階を一般駐車場として利用する。バスプールは現状の35台から約80台まで、一般車は625台から約2400台まで収容数が拡大する見込み。

 国内線ビル前の乗降場所の配置見直しは8月1日から始める。乗降場所の一部を拡充するなどして、レンタカー送迎車は9台から14台分へ、タクシーは25台から38台分へ利用可能な範囲を広げる。一般車の乗降場所は廃止するが、立体駐車場を入庫から30分間は無料とすることで対応する。

 国交省は現在の那覇空港について「繁忙期やピーク時間帯などに構内道路で混雑が深刻化し、乗降場所での利用者の待ち時間が増大している」と指摘。「さらなる利用者の増加に対応し、構内道路の混雑解消を図るために取り組みを実施する」としている。