農家や漁師、対策追われ 台風7号 また週末、行事中止も


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台風に備えて刈り入れ作業に追われる農家=30日、名護市羽地

 台風7号が沖縄本島に接近していることを受け、本島各地で30日、急いで台風対策をする人の姿がみられた。台風6号に続き、またもや週末と重なった台風襲来に、各地では「うんざり」といった声も聞こえてきそうだ。本島と県外を結ぶ航空便などの欠航や1日に予定されていたイベントやスポーツの試合なども延期や中止が相次ぐなど、影響も各方面に広がっている。

 1日夜に予想される最接近を前に、本島内の建築現場では足場を覆うネットを作業員らが外し、台風に備えていた。漁港では漁師が船の係留作業に追われ、大型船舶は内海に避難。スーパーでは台風前に食料品を買う人たちの姿があった。
 名護市羽地では米農家が収穫作業に追われる姿が見られた。羽地地域は県内有数の米どころで知られ、今は一期米の収穫時期にあたる。曇り空の下、台風襲来に備えて朝から刈り入れ作業をしていた宮里三恵子さん(67)は「少し早いけれど刈り取ってしまわないと。明日になって風で倒れてしまったら大変だから」と話した。
 台風の影響で、高校野球の「第100回全国高等学校野球選手権記念沖縄大会」は1日に試合を予定していた3球場で、各3試合の順延が決まった。「辺野古」県民投票の会が1日に予定していたシンポジウム「話そう、基地のこと。決めよう、沖縄の未来。~10代、20代が語る沖縄の未来~」は7月8日午後1時半開始に延期が決まった。開催場所は調整している。
 そのほかのイベントの中止や延期は次の通り。
 【中止】沖縄の傷跡展 ギャラリートーク▽海洋博記念公園で予定していた昆虫探検ツアー、KAGAYA氏による講演会&星空観察会▽沖縄こどもの国で予定していた「アジアゾウゆめ花のお見送り会」
 【延期】第14回楽しい指笛の世界~東日本大震災・熊本地震・九州北部豪雨被災者支援コンサート(7月31日)▽琉球新報社新本社ビル落成記念公演「おきなわ文化の祭典 大琉球浪漫」の第3弾「流会派の揃い踏み『極の華』」(8月11日)