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工夫20年 レイシ鈴なり 農業は「脳業」実践 金城さんの熱帯果樹園

害虫対策など独自の取り組みを重ねる金城幸栄さん=糸満市与座の金城熱帯果樹園

 【糸満】沖縄県糸満市与座で金城熱帯果樹園を営む金城幸栄さん(80)の農園で、レイシが豊作だ。栽培を始めて約20年。カミキリムシや台風、コウモリなどさまざまな被害があったが、対策を重ね今年は鈴なりに実がなる。「農業は『脳業』。長くやっていると知恵が出る。失敗しても諦めたら駄目。失敗は一番のチャンスで、次を考えるいい練習になる」と、金城さんの探求心は衰えない。

 航空会社で整備補助として23年務め、60歳で定年退職した金城さん。働きながらサトウキビやマンゴーなどを育てていたが、定年後、本格的に果樹栽培を始めた。

 現在は約20種ほど栽培する。2、3月はナツメ、3、4月はグミ、6、7月はレイシ、7~9月はマンゴー、10、11月はアボカドなど、季節ごとにさまざまな種類を収穫する。「一つが不作になっても他の物で補える。安定した収入につながる」と強調する。

 金城さんは、独自の方法で試行錯誤しながら栽培する。県内外からの視察も多い。コウモリによるレイシの食害が悩みだったが、市販のねずみ捕り器を活用して対策を講じた。

 金城さんのレイシは甘みが強くてみずみずしいと評判だ。ミネラルを多く含む肥料を手作りすることで糖度が上がるという。「流通が大事」として業者との直接取引もしており、県外からの注文も多い。

 「楽しく生きるために、仕事は楽しくやらないとね」と金城さんは笑顔で語った。