台風8号、沖縄から遠ざかる 宮古島で街路樹、街灯倒れる


この記事を書いた人 松永 勝利

 大型で非常に強い台風8号は11日午前9時現在、東シナ海にあり、1時間におよそ35キロの速さで西へ進み、沖縄地方から遠ざかっている。中心付近の最大風速は955ヘクトパスカル、中心付近の最大風速は45メートル、最大瞬間風速は60メートル。沖縄気象台は11日午前11時4分、先島諸島の波浪警報を解除した。一方、12日にかけて、しけや波の高い状態が続くとして高波に注意を呼び掛けている。
 台風の最接近から一夜明けた11日朝、宮古島では街路樹の倒木や、信号の停電、農家のビニールハウスの一部損壊などの被害が確認された。石垣島でも各地で倒木により道路がふさがれたり、街灯が根元から折れたりする被害が確認された。
 9日午前0時から11日午前10時までの総降水量は、八重山地方の新石垣空港で189・5ミリ、石垣市登野城で178ミリ、竹富町上原で165・5ミリ、宮古島地方の宮古島市下里で148ミリ、宮古空港で142ミリだった。気象台は八重山地方では大雨の影響で地盤が緩んでいるところがあるとして、12日未明まで土砂災害に注意を呼び掛けている。
 沖縄電力によると、台風によって11日午前0時時点で宮古、八重山で最大1万5350戸が停電した。復旧作業が進んでいるが、11日午前11時現在、宮古島地方で3080戸、八重山地方で410戸の計3490戸が停電している。【琉球新報電子版】