社会

二重の柵、抗議排除 辺野古ゲート前42メートル 防衛局、深夜に設置

 【辺野古問題取材班】沖縄防衛局は、名護市辺野古の米軍キャンプ・シュワブ前の工事車両用ゲート前で進めていた新たな柵の設置について、15日午前6時までに作業を終えた。柵は新基地建設に反対する市民が抗議活動で使ってきた場所に設置され、事実上、座り込みの抗議はできなくなった。政府は8月17日にも海に土砂を投入して建設工事を本格化させる予定だが、建設への抗議の声を上げる場も奪う形となり、市民の反発がより激しくなるのは必至だ。


新基地反対の市民らが座り込む場所に、新たに設けられた赤白の交通規制材。高さ約4メートルの柵(奥)も設置された=15日午後2時ごろ、名護市辺野古の米軍キャンプ・シュワブ前


 目撃者などによると、沖縄防衛局は14日午後11時ごろに作業に着手した。国道329号の南向け車線の路側帯に、新たな柵となる高さと横幅が各約1メートルの交通規制材42個を設置した。これまでゲートの規制で使われていた高さ約4メートル、横幅約1・7メートルの緑色の柵を国道側に移動させ、間に人が通れる60センチほどのスペースのみを確保した。これら2種類の柵は工事車両用ゲートを覆うように、約42メートルにわたって設置された。

 工事に合わせ、道路管理者の沖縄総合事務局は、抗議する人たちが座り込みの際に使っていたブロックや木材などを移動させた。

 柵の設置について沖縄防衛局は「歩行者と車のさらなる安全、円滑な通行を確保するため」と説明する。柵は一部固定されているが、車両の出入り口部分は固定されていない。連休明けの7月17日にも工事車両用ゲートを使い、資材搬入を実施する予定だ。

 15日午後0時半ごろにゲート前を訪れた県の吉田勝広政策調整監は「道路上に交通規制材を置くことは危険だ。沖縄防衛局がこのような行為をして許されるのか」と指摘した。柵の設置を知り、那覇市から駆け付けた親盛節子さん(66)は「市民が抗議する場所を奪うようなやり方だ。みんなが寝静まった夜中に柵を設置するのはひきょうだ。反対する者を徹底攻撃する政府の思惑が見える」と憤った。



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