ミャンマーに井戸を 那覇の2専門学校生、建設資金を寄付


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アジアチャイルドサポートの宮城哲也次長(左端)に建設資金を託す(右から)友利礼さん、新崎沙綾さん、与那嶺匡さん=3日、沖縄市登川のアジアチャイルドサポート

 【沖縄】那覇市のKBC学園沖縄大原簿記公務員専門学校とエルケア医療保育専門学校の学生らが3日、アジア各地への井戸建設を進めている沖縄市の認定NPO法人アジアチャイルドサポートを訪れ、井戸建設に役立ててほしいとアルミ缶の収集で造成した19万円を寄付した。

 両校では2013年からアジアチャイルドサポートの池間哲郎代表理事の講演を2年に1度のペースで実施している。最初の講演を聴いた学生らが資金造成を開始。ボランティア部を中心に募金活動にも取り組み、井戸1基の建設に必要な15万円の造成を達成したことから、今回の寄付となった。ミャンマーでの建設に役立てられる。

 贈呈式で、両校の学生でつくるボランティア部の与那嶺匡部長は「講演で自分たちが恵まれた環境にいることに気が付くことができた。努力と成長で社会づくりに貢献したい」と活動の目的を説明した。「学生一人一人の思いが詰まった井戸で子どもたちが安心して水を飲み、(自分自身の)夢を実現してほしい」と資金を託した。

 受け取ったアジアチャイルドサポートの宮城哲也次長は「井戸の建設で、水を探すため学校に行けなかった子たちが行けるようになる。皆さんの優しさ、思いやりも現地の人たちに伝える」と学生たちの努力をねぎらった。