沖縄電力、首位返り咲き 2017年度沖縄県内売上高ランキング 東商調べ


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 東京商工リサーチ沖縄支店は27日、2017年度の県内企業売上高ランキング(17年4月期~18年3月期集計、金融業除く)を発表した。上位100社の売上高合計は2兆2116億8700万円となり、前年度の上位100社合計に比べて869億3800万円(4・1%)増加して、過去最高となった。

 石油や石炭の燃料価格が上昇したことで電気料金を引き上げ、売り上げを伸ばした沖縄電力が、前回2位から首位に返り咲いた。売上高は前期比9・1%増の1880億7500万円だった。

 前年に初の首位だったサンエーは、2位に順位は下がったものの、売上高が同2・9%増で、過去最高を記録した。県産品や、自社ブランド商品の販売強化のほか、外国人客の商品購買額が増えた。

 上位100社のうち、売上高100億円超の企業は、前年度から2社増えて68社となり、過去最多記録を更新した。増収企業は、10社増の75社で、減収企業は10社減の25社だった。

2017年度県内企業売上高ランキング(上位100社) クリックで拡大(PDFファイル514KB)

 同支店調査部は「経済の好調さを背景に企業も伸びている。外国人の労働人口が増えたのが、予想以上に好調な要因かもしれない」との見方を示した一方、「人手不足の問題もあり、今後は横ばい状態になる可能性もある」と分析した。

 上位10社のうち、9社は前年度と同じ顔ぶれ。前年度10位だった日本トランスオーシャン航空に変わり、ピータイムがトップ10入りした。

 上位10社の売上高合計は、前年度比424億4900万円増の9316億900万円で、全体に占める構成比は、42・1%だった。