キング・カズ? いいえ、読谷の「キング・カズオ」です FMでサッカーの魅力発信


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サッカー情報を発信する「読谷のキング・カズオ」こと新垣和男さん(右)=19日、読谷村喜名のFMよみたんのスタジオ

 【読谷】毎週木曜日の午前7時35分から約20分間、FMよみたん(78・6メガヘルツ)で放送中の「べにいも村 イモーニング」に沖縄県読谷村職員の新垣和男さん(52)が出演し、サッカー情報を発信している。主に村内で春季キャンプをしているJ1のサガン鳥栖やヴィッセル神戸、J3のFC琉球の試合結果などを紹介している。昨年3月から出演しており、リスナーから「読谷のキング・カズオ」と親しまれている。新垣さんは「サッカーの楽しさを伝えたい」と笑顔を見せた。

 サッカーワールドカップが終わり、中断していたJリーグが再開して最初の放送となった19日、新垣さんはいつものようにサガン鳥栖のユニホームを着て、スタジオ入りした。今季はリーグ下位で低迷する鳥栖のチームの状態が上向きであることや、神戸で活躍した選手を取り上げた。

 FC琉球についてはリーグ首位に立ち、J2昇格が視野に入ってきたことを伝えた。

 ワールドカップ決勝のフランス対クロアチア戦にも触れ、チームが敗れたものの大会MVPに選ばれたクロアチア代表MFモドリッチの活躍も紹介。「彼は“いい戻りっち”で、“上がりっち”だった」とダジャレを交えたトークも。

 中学、高校でサッカー部に所属したことなどから、FMよみたんから出演依頼を受けた新垣さん。村出身の選手がFC琉球に在籍していたことなどもあり、出演を決めた。リスナーに向けて「分かりやすく、楽しく伝えたい」と心掛けている。

 2012年に鳥栖が村でキャンプをして以来の鳥栖サポーターだ。読谷村サガン鳥栖サポーターズクラブの副会長を務める。ラジオ出演をきっかけに、本拠地・佐賀のサポーターとの交流も生まれ、現地のコミュニティーラジオへの出演も果たした。

 新垣さんは「沖縄のサッカーをもっと盛り上げたい。聞いている子どもたちにも、試合の結果が全てではなく、勝っても負けても得ることがあることを伝えたい」と、「キング・カズオ」としての表情を見せた。
 (安富智希)