沖縄・那覇の繁華街、松山を60人が合同査察


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 【那覇】沖縄県の那覇市消防局と那覇市建築指導課、那覇署はこのほど、那覇市松山の繁華街で合同査察を実施した。飲食店などが入るビル19棟に立ち入り、消防法に基づく防火対策や違法建築、風営法の許可などを確認した。消防主幹で3者で大規模に合同査察するのは初めてという。

 査察員約60人が10班に分かれて店舗内を見回り、経営者や建物管理者から話を聞いた。非常用階段に物が置かれ通行できなくなったり、防火管理者の届け出がなかったりする実態があった。消防局が改善を指導した。

 査察は、関係機関で連携するよう国の通達があったことを受けて実施した。消防局によると、松山などにある雑居ビルでは、店舗の入れ替わりに伴い、防火対策の不履行が懸念されているという。

 消防局は松山で約80棟の建物に立ち入る予定で、今年度中に違反件数などをまとめるという。島袋弘樹消防局長は「査察をやることで是正につながる。3者でやることは重要だ」と強調した。