1日乗客数4.9万人 来夏延長、需要増見込む ゆいレールきょう15年


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 沖縄都市モノレール(=ゆいレール、美里義雅社長)が、10日で2003年の開業から15周年を迎える。総乗客数は開業翌年度から1・5倍以上に増え、観光客のみならず県民の足として定着した。19年夏以降には浦添延長区間の開業によるさらなる利用者増が見込まれる。

 年度別の総乗客数は、03年度の8月から年度末までが約750万人で、04年度は1163万人だった。07年度には1376万人と順調に増加したが、08年度リーマン・ショックにより景気が後退し1370万人に減少。さらに09年度には新型インフルエンザの不安から1287万人と減少した。その後は観光客の増加や運航本数の改善などにより順調に伸び、17年度には1814万人が利用した。1日平均の乗客数も03年度の3万1905人から17年度には4万9716人となった。車両数も2両1編成の12編成から18編成に増加している。

 当初予定より2年早く、16年に単年度黒字を達成した。債務超過の解消は25年を予定している。

 浦添延長区間の開業時期は、当初19年春を見込んでいたが、入札の不調などにより19年夏以降になる。開業により、中北部から那覇市に通勤する人などが駅周辺で車からゆいレールに乗り換えて使うなど、新たな需要の増加が見込まれている。