石垣観光、9割が満足 交通環境には不満 来訪者アンケート


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川平湾

 【石垣】石垣市が観光客を対象に7月実施した「石垣島の観光に関する来訪者意向アンケート」がこのほどまとまった。石垣島観光への満足度は「満足」「やや満足」を合わせて9割を超える一方で、「石垣市を訪れて一番困ったこと」への回答では「交通環境」(27・5%)が最も多く、移動手段の確保に不便さを感じている現状が浮き彫りとなった。

 7日に市役所で開かれた市観光プラットフォーム会議第2回会合(市主催)で報告された。調査は観光客らがインターネット上で回答を選択する形式(一部自由記述)で7月1日~31日に実施した。回答数は306件で、国内都市圏が約7割を占めた。

アンケート結果などを基に石垣島の観光振興について議論する関係者ら=7日、石垣市役所

 「困ったこと」の質問では交通環境に続き、「Wi―Fi環境」(9・5%)、「宿泊サービス」(8・5%)の回答が多かった。自由記述では「車がないとどこにも行けない」「バスの本数が少ないので不便」「悪天候の際に行く場所や遊ぶ場所がない」などの意見があった。

 「観光振興施策に必要だと思うもの」(三つまで回答)で最も多かったのは「自然環境の保全」(60・5%)で、5月に実施した住民アンケートと同様の結果となった。次いで「島内の移動利便性の向上」(34・6%)や「飛行機の増便」(24・5%)と続いた。

 会合では、開発や観光客増加などについて回答者から寄せられた意見も紹介された。アンケート結果や意見を基に、観光や交通の関係者らが議論した。