中国福建省の泉州から金門島への給水が5日、開始された。これを受け、金門県の呉成典知事は、中国からの電気の供給と福建省との架橋を実現し、厦門と金門島を一つの生活圏とする大胆な「新三通」プランを打ち出した。
台湾政府移民署の統計によると、今年1月から7月までに「小三通」制度を利用し、船で金門島を訪れた中国人は延べ20万7584人。年々増加の傾向にあり、7月は昨年同期比で2万2126人増と大幅に増加した。中国からの観光客がもたらす収益が、すでに同県の経済基盤となっているといっても過言ではない現状だ。
金門島の住民にとって対岸の厦門や泉州に対する親近感は、文化的な同一性の高さも要因にあり、金門島から福建省に留学や就職をする若者も多い。