かりゆしグループが今回の知事選自主投票へ


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 県内ホテル大手のかりゆしグループは20日までに、9月30日投開票の知事選で自主投票とすることを決めた。2014年の知事選では翁長雄志氏を支える「オール沖縄」勢力の一翼を担ったが、翁長氏が知事在職中に死去したことを受けて決定した。県議会会派「おきなわ」を中心とする政策団体「翁長知事を支える政治・経済懇和会(19日付でおきなわ政治経済懇和会に改称)」も脱会することを同会に伝達した。

 かりゆしグループは長く自民系候補を支援してきたが、保革を超えて辺野古新基地建設阻止を目指すとして14年の知事選に出馬した翁長氏の支援に回った経緯がある。かりゆし幹部によると、次期知事選では自民が擁立した佐喜真淳前宜野湾市長を支援することもない。同幹部は今知事選で自主投票とすることについて「翁長知事ありきで判断してきた」とし、翁長氏の死去によって白紙に戻るとの認識を示した。

 オール沖縄勢力として同じく翁長氏を支援した県内企業大手の金秀グループは、翁長氏の後継候補を引き続き支援する方針。