自民党沖縄県連、選挙牙城“死守” 候補一本化で使用可に


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 自民党県連は各主要選挙で拠点にしてきた那覇市牧志の「いとみね会館」を9月の県知事選、10月の那覇市長選でも選挙事務所として使用することを決めた。知事選出馬を表明していたシンバホールディングス会長の安里繁信氏が7月から使用していたが、不出馬を表明したことで、自民側が借り受けて事務所として使用する。「保守の本拠地」を死守した格好だ。

 いとみね会館はこれまで自民党県連が知事選や国政選挙など重要選挙を戦った保守の本拠地的存在。安里氏は自身が保守の「正統候補」と印象付けることを狙いに事務所として使用していた。そのため自民側は那覇市泉崎と泊の2カ所に事務所を設置した。

 ただ安里氏は20日に不出馬を表明し、自民党が擁立する前宜野湾市長の佐喜真淳氏で一本化することになり、自民側は使用に向けて調整してきた。

 一時は電話回線の準備などから今回選挙での使用は困難視されたが、自民県連は「なんとか間に合いそうだ」とし、事務所として使うことになった。