瀬取り監視2機飛来 嘉手納にニュージーランド、オーストラリアの空軍機


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嘉手納基地に飛来したニュージーランド空軍哨戒機P3K2=12日午後3時7分ごろ、嘉手納基地

 【嘉手納】ニュージーランドとオーストラリアの空軍機計2機が12日、米軍嘉手納基地に飛来した。北朝鮮による「瀬取り」を防止するため、国連軍地位協定に基づき警戒監視活動を展開する。4月下旬にもオーストラリアとカナダの哨戒機が飛来しており、周辺自治体は騒音増につながるとして飛来に反対している。

 午後3時7分にニュージーランド空軍のP3K2哨戒機、午後7時4分にはオーストラリア空軍のC17A大型輸送機が飛来した。前日の11日午後3時3分にはニュージーランド空軍のB757輸送機が同基地に飛来し、監視活動のための機材などを搬入した。瀬取りは、船が海上で別の船舶に横付けして物資を移し替える行為。北朝鮮は国際社会から受けている経済政策を逃れるため、瀬取りを繰り返しているとされる。

 嘉手納基地ではF22ステルス戦闘機の暫定配備や、最新鋭ステルス戦闘機F35Bが飛来するなど、運用が増加している。周辺自治体は騒音の激化を懸念し、住民の負担増となる外来機の飛来に抗議している。防衛省は7日、オーストラリアとニュージーランドが今月中旬以降に警戒監視活動を実施すると発表した。