最後は笑顔で「ありがとう」伝えたい ファンら続々と会場いり 安室さんラストステージへ


この記事を書いた人 Avatar photo 玉城江梨子
ラストツアーのグッズを買い求め長蛇の列を作るファン=15日午後1時50分、宜野湾市の宜野湾海浜公園

 「さよなら」じゃなく、「ありがとう」を―。

 16日に引退する沖縄県出身の歌手、安室奈美恵さんの最後のステージが15日午後6時から宜野湾市の沖縄コンベンションセンター展示棟で開催される。音楽活動最後の瞬間を共有しようと、また25年分の感謝を安室さんに届けようと、コンサート会場には15日早朝からメッセージボードを持参した人や安室さんのステージ衣装のコスチュームをまとったファンらが続々と駆け付けている。

ラストコンサートのグッズを購入するファン=15日午後2時5分、宜野湾市の宜野湾海浜公園

 野口彩美さん(32)=浦添市=はコンサートチケットを入手することができなかったが「最後に安室ちゃんと同じ時間を共有したくて」午前8時から会場周辺にいる。ファンになった18年前から今までを振り返り、「いつも、どんな思い出にも安室ちゃんの曲がある。きょうはこれまでの安室ちゃんとの思い出を一つ一つかみしめたい」と話した。

 コンサートチケットが当たった東京都在住の20代女性は、昨年のツアーTシャツを着て開幕の時を待つ。「早く奈美恵ちゃんに会いたいけど、コンサートが終われば本当に最後になってしまう」。女性は揺れる思いと葛藤するが「それでもやっぱり、最後は笑顔で『ありがとう』って伝えたい」と顔をほころばせた。【琉球新報電子版】