炎天下 舌戦も熱く 沖縄県知事選 初の週末、2候補奔走


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(右から)握手で支持を訴える佐喜真淳候補=15日午後、那覇市内 握手で支持を訴える玉城デニー候補=15日午後、那覇市内

 沖縄県知事選告示後、初の週末を迎えた15日、無所属新人で前宜野湾市長の佐喜真淳氏(54)=自民、公明、維新、希望推薦=と無所属新人で前衆院議員の玉城デニー氏(58)は炎天下、各地で演説を重ね、浮動票の取り込みを図った。両候補はスポーツ施設や市場も訪ね、有権者と握手し、支持を呼び掛けた。

 佐喜真氏は那覇市の団地前や本島南部の商業施設前などで演説を重ね、与那原町フットサルパーク東浜では若者約50人と交流した。街頭演説では子育て支援など「暮らし最優先」の政策を強調した。「理想だけを語り、対立だけを求め、結果を残さない政治ではなく、政府としっかり交渉し結果を残せる政治を選ぶのが今回の選挙だ」と訴えた。米軍普天間飛行場は「街のど真ん中にある」と早期返還を主張し、辺野古移設の是非には触れなかった。

 玉城氏は那覇市内を回り、牧志の平和通りでは「市場がいつまでも庶民文化として残る政策を進めていく」と意気込みを語った。夜はおもろまちで演説し「沖縄の人権と民主主義を訴えていく。辺野古埋め立て承認撤回を断固支持する」と述べ、改めて新基地建設を阻止する考えを強調した。若者からの子育て政策への質問には「子育て世代包括支援センターを41市町村に設置する。子どもを宿した時点から切れ目のない支援をする」と答えた。