最後まで格好良く「騒げ沖縄!」 安室奈美恵さん 15日のライブ


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 「会場に来てくれた皆さん、本当に本当にありがとうございました」。ファンに告げた言葉はこれだけだった。15日、宜野湾市の沖縄コンベンションセンター展示棟であった安室奈美恵さんのラストライブ。MC無しの40分。いつもと変わらない切れのあるダンスと笑顔を見せ、全8曲を熱唱し、最後までファンを魅了した。

 安室さんはソロで「Hope」など2曲を披露すると、ゲスト4組とそれぞれ共演した。平井堅さんとコラボレーション曲「グロテスク」では、平井さんの高い声に乗せて落ち着いた表情で歌い上げた。「UNUSUAL」の曲が流れるとアップテンポな音で安室さんが歌った後、サプライズで山下智久さんが登場。初の生共演に観客は大歓声を挙げ、大興奮した。

 そのほか、楽曲でコラボした台湾出身のジョリン・ツァイ(蔡依林)さんやDOUBLEのTAKAKOさんも出演。TAKAKOさんが安室さんに駆け寄って強く抱き締める姿はステージに印象を残した。

 再びソロで「Do It For Love」を熱唱。きらきらと光る汗を拭いながら心地よく歌い、笑顔で腕を振り上げ「騒げ沖縄!」と叫ぶと、盛り上がりは最高潮に達した。最後は、小室哲哉さんと昨年、16年ぶりにタッグを組んだ「How do you feel now?」を歌い、地鳴りのような大歓声が湧き起こった。

 歌い終えて、最後はステージで出演者全員で手をつなぎ、高く掲げた。「本当に本当にありがとうございました」。安室さんは、観客に深く感謝して、手を振って笑顔でステージを後にした。故郷沖縄への熱い思いを秘め、最後まで自分らしく、そして格好良かった安室さんの最後のステージは、観客の心に深く刻まれた。