20万円の電子マネー購入おかしい ファミマ店員が詐欺被害防止


この記事を書いた人 Avatar photo 琉球新報社
名護幸喜店の伊東正信さん(左から2人目)と金城朝也店長(同3人目)=12日、名護署

 【名護】名護署(山田聡署長)は12日、特殊詐欺被害を未然に防いだとして、ファミリーマート名護幸喜店の店員の伊東正信さん(37)と店長の金城朝也さん(38)に感謝状を贈呈した。

 8月25日午後5時ごろ、店を訪れた男性が20万円分の電子マネーを買おうとした。レジで対応した伊東さんは、高額だったことから使い道を尋ねると、男性は「サイトの退会手数料」と答えたという。不審に思った伊東さんは「金額が高額なので、処理に時間がかかる」と伝えて男性を店にとどめ、金城店長と相談して警察に連絡。駆け付けた警察官が男性から事情を聞くと、20万円を電子マネーで支払うよう電話で指示されていたという。警察官が支払わないよう指導した。

 伊東さんは「男性に落ち着きがなく、電子マネーの購入金額が高額だったことから、異変に気付いた。未然に防ぐことができてよかった」と話した。金城店長は「日頃から特殊詐欺についてスタッフと情報を共有していた」と話した。