【中国時報】原子力の教育で中国大学と協定 台湾、清華大学


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 中国の厦門大学エネルギー学部と台湾の清華大学土木・システム工学科は今年8月、交換留学生派遣に関する覚書に調印した。近く正式な協定を結び、台湾で中国の原子力エネルギー関連の人材を育成する。早ければ来年2月、厦門大学からの留学生が来台する。

 清華大学原子科学学部の李敏学部長によると、中国は過去20年にわたり、エネルギー政策に積極的に取り組み、原子力発電所の開発なども行ってきた。本来北京大学など4校だけだった関連学部も、現在では約20校に増加。しかし、施設の規模は小さく専門の教員も決定的に不足しており、人材の育成が需要に追い付いていなかった。

 清華大学は台湾で唯一原子力工学関連の学科があり、すでに50年にわたり人材を育成してきた。教員の多くは米国で原子力工学関連の学位を取得しており、設計などの実務にも長(た)けている。清華大学関係者は、中国との間には言葉の壁もないため、理想的な教育環境を提供できるとしている。