社会

団地に女性遺体 殺人か 南城市佐敷 88歳住人、頭に打撃痕

遺体が見つかった現場で作業を進める捜査員ら=26日、南城市佐敷

 25日午後6時31分ごろ、沖縄県南城市佐敷の県営団地で、住人とみられる女性(88)の腐乱死体が見つかった。県警は26日、司法解剖を行い、遺体頭部から打撃痕などを確認。鈍器のようなもので複数回、頭部を殴られて死亡したとみて殺人容疑などでの立件を視野に捜査を進めている。死因は頭蓋骨骨折などを負った脳損壊で死後数日たっていた。県警は同日、事件と判断し現場で鑑識や現場検証を実施したほか遺体の身元の特定などを進めている。

 捜査関係者によると、現場から凶器に用いられた可能性がある鈍器のようなもの数点が見つかり、玄関は施錠されていなかった。県警によると、郵便受けに新聞がたまっていたことを不審に思った知人女性が女性宅を訪ねて遺体を発見し、119番通報した。住民の女性は一人暮らしで現在連絡がついていない。

 近所の住民らによると、女性は10年以上前に夫に先立たれて長年一人暮らしをしていた。足が悪くつえをついていた。別の棟に住む女性は「道で会ってあいさつをしたことがある。うちも年頃の娘がいるので、こういった事件は怖い」と顔をしかめた。

 女性と一緒に毎月2回、団地内の集会所で開かれるデイサービスに参加していた近所の70代女性は「90歳近いのにすごい元気で、自分たちもあやかりたいくらいの人だったのでショックだ。人の恨みを買うような人ではない」と話した。