【フランス】パリで「沖縄フェア」 伝統文化や物産紹介


この記事を書いた人 Avatar photo 琉球新報社
琉球芸能公演に見入る来場者=8月、パリのユニクロマレ店

 流行の発信地となっているパリ・マレ区にあるユニクロマレ店でこのほど、沖縄の伝統文化や物産を紹介するイベントが行われた。

 イベントは日仏両政府主導で、ことし7月から来年2月まで開催されている「ジャポニスム2018」の関連企画として開催された。日仏友好160周年を記念してパリを中心に日本文化の魅力を紹介する大規模な複合型文化芸術イベント。パリのあらゆるところで関連イベントが行われており、期間中、パリには「日本」があふれているといった印象だ。

試食コーナーに足を止め、興味深そうに見入る来場者

 ユニクロマレ店は一般の店舗とは異なり、コンセプトストアーとしての機能も果たしている。ユニクロ商品のほか、日本の「いいもの」を厳選して販売しており、マレ区で大きな存在感を放っている。

 2日間のイベントは店舗2階で3回の芸能公演が行われ、店舗入り口では県産品試食会や観光情報などの資料提供も行われた。暑さもあり、提供されたシークヮーサージュースが大好評で、試食のちんすこうや観光資料、ノベルティーグッズも来場者が次々に手に取っていった。

 琉球舞踊公演では、国立劇場おきなわの芸術監督である嘉数道彦さんが出演・演出した。第一線で活躍する役者による鳩間節、揚作田、加那よー天川などが披露され、40分間の公演に多くの来場者が足を止めた。

 公演を見たフランス人のナタリーさんは「素晴らしい舞踊を見ることができて幸運だった。沖縄という場所をもっと知りたくなった」と話した。
 (大城洋子通信員)