普天間第二小 運動会を開催 米軍機飛行なし


社会
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米軍機が飛ばない空の下、懸命に走る児童ら=14日、宜野湾市立普天間第二小学校運動場

 【宜野湾】昨年12月に米軍ヘリ窓落下事故が発生した宜野湾市立普天間第二小学校(桃原修校長)で14日、運動会が催された。普天間第二小では、8月末に運動場の2カ所に避難所が完成。事故後、防衛局が校内に配置していた監視員と誘導員も今月1日に解除した。運動会実施中の米軍機の飛行はなかった。児童は秋空の下、伸び伸びと駆けっこや演舞に励んだ。

 学校は運動会に先立ち、実施中に米軍機が飛行しないよう市教育委員会を通じて、沖縄防衛局に要請していた。運動会が終わり、午後3時ごろから米軍機のエンジン調整音が基地内から聞こえ、その後飛行する様子が確認された。
 桃原校長は「100%事故が起きないとは言えないが、避難などすることなく運動会を終えられた。今後も児童の命を最優先に気を配っていく」と話した。
 4年生の女児の母親(36)=市新城=は「当日は飛ばないと話があったので大丈夫だと思うけど…」と前置きをした上で、「なるべく(学校を)避けると言っているが、今でも授業中に上空を飛んでいる。事故が予測できない中で、シェルターがあっても普通の運動や遊びはできないだろう」と不安を拭えない様子だった。