ユダヤ人救った外交官・杉原千畝回顧 南風原で特別展 広島のパネル展示


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杉原千畝さんの足跡などを伝える特別展示パネルを見る来場者=11日、南風原町喜屋武の南風原文化センター

 【南風原】第2次大戦中に多くのユダヤ人を救った外交官・杉原千畝(ちうね)(1900~86年)について、資料や映像で振り返る特別展「暗やみに光を灯した人―杉原千畝展」が7日から沖縄県の南風原文化センターで始まった。広島県のホロコースト記念館の特別展示パネルを南風原で見ることができる。入場無料。23日まで(水曜休館)。

 杉原は1940年、リトアニアの臨時首都・カウナスにあった日本領事館で、ナチス・ドイツの迫害から逃れてきたユダヤ難民に2140通のビザを発給し、6千人の命を救った。

 会場では、杉原の足跡が丁寧に説明されたパネルで、ビザを発給した人の名前などを記したリストのコピーや、外務大臣との交信内容なども見ることができる。

 開館時間は午前9時から午後6時まで。特別展に関する問い合わせは南風原文化センター(電話)098(889)7399、ファクス098(889)0529。