交通量1~2割減の効果も 時差出勤、公共交通利用で渋滞解消 「わったーバス大実験」 今後も参加呼び掛け


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開会式に参加した富川盛武副知事(左)、島尻安伊子内閣府大臣補佐官(中央)、安里昌利県経営者協会特別顧問=15日午後、那覇市の行政情報プラザ

 沖縄総合事務局(能登靖局長)は15日、ノーマイカー通勤や時差出勤などを実施して本島中南部の渋滞解消の効果を検証する「わったーバス大実験」の開始式を那覇市の行政情報プラザで開いた。開始式では富川盛武副知事、島尻安伊子内閣府大臣補佐官、安里昌利県経営者協会特別顧問があいさつし、実験への参加を呼び掛けた。実験は昨年に続いて2回目で、15日から31日まで実施する。
 
 実験期間中は通勤・退社時に可能な範囲でバス、モノレールや自転車などで通勤し、渋滞のピーク時間帯を避けた時差出勤などを一斉に実施する。実験実施後にはアンケート調査やビックデータを用いた効果分析で交通渋滞がどれだけ減るかを検証する。

 2017年は9月16日~22日に実施し、那覇市から沖縄市にかけた地域に住む1917人が参加した。平日午前7時台の国道58号と国道330号の交通量が、実験前に比べて主要箇所で1~2割削減し、時速10㌔未満の渋滞地点も1~4割程度の減少が見られた。

 沖縄総合事務局の小口浩次長は「週に1度でもいいので公共交通機関を利用するなどして実験に参加してほしい」と呼び掛けた。【琉球新報電子版】