社会

事件 社会変化契機に 亀石弁護士「共謀罪」に懸念

亀石倫子さん

 「刑事弁護が社会を変える」と題した講演会(沖縄国際大学総合研究機構沖縄法政研究所主催)が27日、宜野湾市の沖縄国際大学で開かれ、弁護士の亀石倫子さんが自らの弁護活動を語った。小規模のダンスクラブ経営者が風営法違反の罪に問われた裁判の弁護で、無罪を勝ち取り法改正にもつなげたことを挙げ「いろいろな人も巻き込み、刑事弁護で社会を変えることができる」と強調した。約130人が聞き入った。

 亀石さんは、警察が裁判所の令状なく容疑者の車両に衛星利用測位システム(GPS)端末を取り付けた「GPS違法捜査事件」も担当した。最終的に最高裁は令状がないGPS捜査を違法と判断し、新たな立法の必要性を提起した。

 亀石さんはこの裁判を踏まえ、昨年成立した「共謀罪」について「ある犯罪を計画したと立証するためには事前の監視が不可欠だ。最高裁は令状のない監視捜査に一定の歯止めを掛けたが、こういう法律が成立するとますます国家権力による監視に拍車が掛かると心配している」と懸念を示した。