照屋氏、自民県連会長に 再登板、国場氏辞任受け


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照屋守之氏

 自民党県連は23日、那覇市の県連会館で常任総務会を開き、知事選での敗北を受け、県連会長を引責辞任した国場幸之助氏(45)の後任に副会長で県議の照屋守之氏(62)を充てることを全会一致で了承した。12月初旬の総務会を経て正式決定する。

 会合終了後、照屋氏は記者団に「知事選の総括を踏まえ、県民から信頼される、そして期待の持てる組織づくりをしたい」と語り、早急に組織の立て直しを図る考えを示した。照屋氏は4月まで県連会長を務めており、再登板となった。

 会長人事を巡っては、照屋氏と衆院議員の西銘恒三郎氏(64)、県議の西銘啓史郎氏(60)の3氏が23日までに立候補を届け出ていた。当初、投票による会長選出も想定されたが、来年に控える衆院沖縄3区の補欠選挙や参院選に向けてしこりを残さず、挙党態勢で臨むとして、常任総務会での協議の末、照屋氏に一本化することを決めた。

 午前8時に始まった総務会は当初の予定を超え、午後3時に終了した。会合終了後、総務会長の末松文信氏は本紙に対して「会長経験がある照屋氏は長年、県連の中心的役割を担ってきた。照屋氏を中心に現在危機的状況に置かれている県連を立て直していく」と話した。

 総務会には県議13人と国会議員3人が出席した。20日付で会長職を辞した国場氏は今年4月に史上最年少の県連会長として就任したが、那覇市長選があった10月21日に知事選や那覇市長選の敗北の責任を取るとして辞意を表明していた。