社会

沖縄・虫歯の子7割が未受診 貧困と相関も 「口腔崩壊」の子も多く

県内の学校歯科検診について報告があった保団連医療研究フォーラム=23日、宜野湾市の沖縄コンベンションセンター

 第33回保団連医療研究フォーラムが23日、宜野湾市の沖縄コンベンションセンターで開かれた。県保険医協会の照屋正信理事が県内の学校歯科検診について報告した。照屋氏は、2016年度の小中学校と特別支援学校の検診で「要受診」とされた児童生徒のうち71・9%が未受診だったことを説明。要受診者率や未受診者率と、子どもの貧困率に正の相関性があると解説した。沖縄の未受診者率は調査した18府県のうち福岡と並び最下位だった。

 2017年度の調査では、沖縄の12歳児の虫歯の平均本数が全国で最多だった。虫歯が10本以上あるなど「口腔(こうくう)崩壊」と呼ばれる状態の生徒は学校全体の42・7%に上った。照屋氏は養護教員から、「保護者が忙しすぎて治療に連れていけない」「保護者に経済的余裕や時間的余裕がない」といった声が上がっていることを紹介した。

 照屋氏は子どもの虫歯罹患(りかん)率について、失業率や離婚率、育児放棄や児童虐待などの要因がいくつも絡み合っていることが示唆されるとした。さらに「貧困率を下げることが状況の改善につながる」と述べた上で「親の意識を高めることも重要だ」と指摘した。

 沖縄タイムス社の篠原知恵記者は「沖縄の子どもに広がる口腔崩壊」をテーマに報告した。

 フォーラムは24日も開かれ、午前9時から在宅医療・介護や歯科診療の研究などをテーマにした分科会がある。



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