教育

元暴走族総長が語る少年の更生支援

工藤良さん

 【浦添】沖縄県就労支援事業者機構はこのほど、元暴走族総長で現在は福岡県で非行少年の更生を支援する田川ふれ愛義塾の工藤良理事長を講師に招いた講演会を浦添市てだこホールで開いた。工藤さんは少年の更生支援について「子どもそれぞれに合った愛情の注ぎ方と付き合い方がある」と強調した。

 約270人が会場を訪れ、工藤さんのユーモアを交えた講演に耳を傾けた。

 小学生の頃にいじめを経験した工藤さん。両親が離婚したストレスから荒れ、暴力団との付き合いもあったという。結婚して子どもも生まれたが、22歳の時に覚醒剤使用で逮捕された。


工藤良さんの講演に耳を傾ける人たち=浦添市てだこホール

 拘置所で、既に亡くなった祖父母から諭される声を感じたといい「(暴力団の方向を向いている仲間を)絶対に元に戻す」と誓った。

 出所後、2002年に暴走族を解散させ、ボランティア団体として結成、05年には同塾を設立した。

 工藤さんは現在、約30人の少年少女の自立を支援している。「今彼らが分からなくても、10年後に感謝し、次の人につないでくれるのではないか」と期待を込めた。