栄養バランス大丈夫? 沖縄・北谷・栄口区自治会 初の健康まつり


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食品サンプルを使い、自分が食べた食事の栄養バランスなどのアドバイスを聞く人たち=8日、北谷町栄口区

 【北谷】沖縄県北谷町の栄口区自治会は8日、健康について見て体験して楽しく学ぶ「第1回栄口区健康まつり」を開いた。2015年に地域住民の健康増進を目的に自治会内で立ち上がった「健康づくり推進部会」のメンバーらを中心に、家族で楽しめるイベントを企画し、部会の発足から3年余りで初の開催にこぎ着けた。同自治会の島袋艶子会長は「健康は当たり前ではないということを体感できるイベントがやっと実現できた」と述べ、開催を喜んだ。

 健康づくり推進部会は、琉球大学が実施する沖縄型の健康づくりを目指す「ゆい健康プロジェクト」と連携し、これまで健康調査や健康に関する勉強会、運動を実施してきた。当初から「体験しながら家族で参加できるイベントをやりたい」との目標を掲げ、取り組んできた。島袋会長は「みんなが同じように健康づくりを意識すると、これまで自治会から呼び掛けていた健康診断も住民同士で声掛けができるようになる」と相乗効果を期待している。

 会場では、健康食品の試食販売のほか、親子で楽しめる運動体験コーナーなども設けられた。

 中でも人気を集めていたのは、食品サンプルを使って栄養バランスを調べる「食育SATシステム」の体験だ。栄養士らが参加者の食事の栄養バランスをチェックし、アドバイスもしていた。

 栄養バランスを診断してもらった比嘉思栄さん(86)は「カロリー計算をすぐやってくれて良かった。今後の参考にしたい」と笑顔を浮かべた。