沖縄、校外スポーツクラブ加入最低 全国小中学生調査


社会
この記事を書いた人 Avatar photo 高良 利香

 スポーツ庁が全国の小学5年生と中学2年生を対象に実施した2018年度全国体力テストと併せて行った運動習慣調査で、県内の小中学生は男女ともに地域のスポーツクラブへ加入する割合が全国平均の半分強にとどまり、全国最低であることが分かった。

 地域のスポーツクラブに所属する割合は、小5男子で全国が49.2%であるのに対し県内が25%、小5女子で全国31.8%に対し16.9%。中2男子で全国17.7%に対し9.2%、中2女子で全国10.5%に対し5.7%だった。

 学校の部活動に所属する割合は全国と変わらないが、学校以外でスポーツをする割合が際立って低い。県中学校体育連盟の高良朝彦理事長は「地域クラブへの所属率は県外と比べクラブの少なさもあるが、貧困率の高さも関係するのではないか」と指摘する。

 運動部の活動や地域のスポーツクラブのいずれかに所属しているか、どちらにも所属していないかを小5男女に聞いた設問では、県内は「どちらにも所属していない」という回答が多く、小5男子は34.1%(全国31.7%)、小5女子は57%(同53.1%)だった。

 中2に対しては、運動部・スポーツクラブの参加の有無に加えて、文化系の部活動に参加しているかも尋ねた。どちらにも「所属していない」と答えた割合が中2男子が17.1%(全国6.4%)、中2女子21.5%(同7.6%)で、男女とも全国で最も高かった。