浦添市議会、県民投票関連経費を一転、可決 再議で出席議員の全会一致 公明ら7人が退席 辺野古新基地県民投票


この記事を書いた人 Avatar photo 宮城 久緒
出席議員による全会一致で県民投票実施のための事務費を含む補正予算を可決した浦添市議会=21日、浦添市議会

 【浦添】米軍普天間飛行場の移設に伴う名護市辺野古の埋め立ての賛否を問う県民投票について、浦添市議会(島尻忠明議長)は21日の最終本会議で、松本哲治市長が「義務的経費」に当たるとして再議書を提出した県民投票実施のための事務費を含む補正予算案を一転して出席議員による全会一致で可決した。浦添市では2月24日の県民投票が実施されることになった。

 県民投票実施に当たり、浦添市は1962万6千円を計上。14日の定例会で賛成11、反対12の賛成少数で否決されていた。21日の再議では、当初予算案の否決について与党会派「かがやけてだこ会」8人が賛成、野党会派の「仁の会」7人、共産3人、日本維新の会1人の計11人が反対し、賛成少数で「否決」が取り消された。公明4人と無所属の会3人の計7人は退席した。

 その後、補正予算案の原案の採決が実施され、出席議員による全会一致で可決された。松本哲治市長は「審議の結果をしっかりと受け止めたい」と述べた。【琉球新報電子版】