社会

拳銃所持 脱走の米兵帰国 米軍逮捕 県警調べ実現不透明

 【中部】拳銃を所持したまま基地の外に脱走し、米憲兵隊に逮捕されていた米軍嘉手納基地所属の空軍兵が既に米国に帰国していたことが21日、分かった。米国での医療ケアが必要なためだという。県警は銃刀法違反容疑での立件を視野に取り調べの実施に向けて米軍に捜査協力を申し入れていたが、実現は不透明な状況となった。

 米軍から沖縄防衛局に連絡があり、防衛局は20日午後、空軍兵が発見された読谷村をはじめ県、沖縄市、嘉手納町、北谷町に通知した。米軍からの連絡によると、空軍兵は数人の医療・メンタルヘルスの専門家からアドバイスを受けた結果、日本では受けられないケアが必要と判断され、治療のため移送されたという。

 日本と米当局の調査を受けられる安定した状態にいつごろ戻るかは不明としている。病状などについてはプライバシーに配慮して公表されないとしており、帰国日も明らかにしていない。県警刑事企画課によると、21日時点で米軍側から空軍兵の帰国の報告はないという。県警は引き続き米軍側に捜査協力を求めていくとする。

 県は週明けにも、電話で第18航空団と沖縄防衛局に、脱走や通報遅れに抗議し、県警の捜査への協力を求める。読谷村議会は原因究明などを求める抗議決議と意見書を可決している。